
あるコーチングの教育機関ではコーチングは、主に現在と未来を扱い、カウンセリングは主に過去を扱うと教えています。
はたして、コーチは現在と未来を扱うスキルだけ学んでいればいいのでしょうか?
ある日、コーチングを行っていたクライアントの方から「渡辺さんには何でも安心して話せそうなので、私の話をもう少し聞
いてくれますか?」と言われ、この方の子供ころに受けた心の傷について1時間ほど傾聴せて頂いたことがあります。
そして、話の終わりに「自分が、他人にここまで心を開いて話すとは思っていませんでした。自分の問題の本質がどこにあ
ったのか分かりました。今日は私の話を聞いてくださってありがとうございました」と言って頂きました。
このように、クライアントの状況によって、コーチングとカウンセリングを上手く組み合わせて行うことで、問題解決が効果的
に行われることがあります。
「コーチはコーチングをすべきで、それはカウンセリングの分野だ!」とお考えの方もいらっしゃるかもしれま せんが、それでは
クライアントの望む満足は得られないと思います。大切なのは、クライアントの状況にあわせた手法で対応することです。
この方の問題の本質は過去にあったのです。コーチングは、主に現在と未来を扱うという考え方ではこの方の問題の本
質を探ることができず、たんにうわべだけの意味の無いコーチングになりってしまいます。
コーチは時にクライアントの問題の本質を探るために過去を扱う必要があります。過去を扱う場合は、”聞く”ではなく”
聴く”というカウンセリングのスキルを使います。
このようにコーチはコーチングだけでなくカウンセリングのスキルも無ければ、うわべだけのコーチングしかできないのです。
私は、コーチングとカウンセリングのよい面を使い分けて、今後もクライアントの目標の実現や悩み解消の助けになるコー
チでありたいと願っています。
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